金澤ゆい公式サイト

グリコを退職しました。本日から「意識高い無職」です。~新たなスタートへ~【中編vol,3】

※グリコの掲載内容は、過去にWEBや、講演会などで話した内容のみ記載しております。

おはようございます。

「金澤ゆい」です。

今回は、グリコでポッキーのマーケティングを行なってた際の、私の代表企画と言える企画を紹介いたします。

ぱっと見、華やかに見える職業ですが、多くの調整や、コピー1つ決めるのにも100個以上のアイディアを出したり、一緒に仕事をしたい会社に飛び込み営業したり、しまいには段ボールのサイズを考えたり・・・

何屋さん?と思えるようなことを手広くやってきました。

ハッキリ言って、普通に仕事をしていても、普通の成果しか残せません。

誰よりも勉強して、誰よりも消費者に向き合い、企画に向き合う必要があります。

何個の企画がボツになったか分かりません。
たくさん、悔しい思いもしました。
でも、諦めないで何度も挑戦しました。

頑張った分、報われるかは分かりませんが、頑張らないと結果は残せないと思います。

目の前の現実に、不平不満を言うくらいなら、そのパワーを他へ向けてみてください。

やりたいことがあるのであれば、チャレンジしてみてください。

私はいつも、人生は1度きりと思って、チャレンジしています。

4.金澤ゆいの代表作品と思える企画

ポッキーチームに行ってから、数多くの企画を担当しましたが、その中でもお気に入りの企画を紹介します。

いずれ、どうやって考えたか、なども紹介したいとは思っています。

アーモンドクラッシュポッキー

つぶつぶいちごポッキー


発売から約30年。
私が大幅なリニューアルを担当しました。
下記の、新と旧を見てもらえれば分かるかと思います。
イメージカラーを変えたりするのは、
ユーザー離脱の危険があるので慎重になる案件です。
また、つぶつぶいちごポッキーに関しては、
味も大幅にアップデートしました。
調査もたくさんしましたし、保守的な方々とぶつかりもしました。
結果的には、大成功でした。

ロングセラーブランドは、ユーザーをどう離脱させずに、
ノンユーザーを取ってくるか、そのバランスが大切
です。

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 つぶつぶいちごポッキー           アーモンドクラッシュポッキー

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いちごの「つぶつぶ感」
アーモンドの「ぎっしり感」
がすごい。
と千鳥さんを起用した企画もしていました。

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午後の紅茶とのコラボレーション
(現在は終売)

この企画は、約5年間続きました。
ロングセラーブランドだからこその悩みがあります。
ロングセラーブランドも、もっと面白くなる!
新しいコラボの形を追求した商品です。

第1弾〜第4弾のコラボ商品

このコラボの詳細については、下記の記事を読んでいただければと思います。
アドタイデイズのコラムです。
今すぐ使える手法や考え方を記載しております。
マーケティングをやっているかたには、ぜひご一読いただきたいです。

https://www.advertimes.com/20180806/article274727/embed/#?secret=nxjlTQt9uW

ちなみに、このコラボレーションに関しては、本を出版しております。
マーケティングの初心者や、何かやったるぞ!と思っている方、コラボレーションを今後検討している方、他社との企画の進め方など、多くのことを学べる1冊です。

スプラトゥーン「ポッキーフェス」

リアル(お菓子)と、ゲーム(フェス)とTwitterを連携させた
大きなイベントでした。
11月11日の「ポッキー&プリッツの日」に合わせて実施。
任天堂さんと連携しながら、今までにないくらいの盛り上がりを狙いました。

私はゲームからもクリエイティブなアイディアをもらうことが多く、昔から任天堂さんのファンでもありました。
今後も一緒に企画をしたいと話していたので、いつかまたご一緒できたら面白いと思っております。

↓ポッキーフェスの公式サイト
 メンバーで作ったHPの中でも、世界観を追求した自信作です。
https://cp.pocky.jp/splatoon2018/

Pocky THE GIFT
(ギフトポッキー)


ポッキーブランドを使用して、初めて店舗を出した企画です。

これは本当に思い入れが深いです。
企画をしてアウトプットにいたるまで、約2年ほど費やしました。
関わった方々も、100名以上にのぼると思います。
その中で、たった1人のリーダーとして推し進めるのは、
とても大変でしたが、やりがいがありました。
今でも、一緒に企画してきたメンバーとは仲良しです。
たくさんぶつかり、喧嘩もして、
他社のプロジェクトメンバーとも熱いディスカッションして、
やっと世の中に出せた企画でした。

 ポッキーは「Share happiness!」をうたっていますが、現在販売しているスーパーやコンビニ、それ以外の場所でも「Share happiness!」を届けられないかと考え始めたのが企画の始まりでした。

そこから紆余曲折して「プチギフト市場」に着目。

買う瞬間から、誰かにシェアする瞬間、食べる瞬間、全てがHappinessになってほしい、という思いを込めました。

 パッケージは余計なものを省き、ポッキーのアイコンと、それぞれの特徴を連想させる色合いでシンプルにしました。
一瞬でポッキーと認識できるアイコンを生かしたデザインへ。
色彩心理学なども組み込みました。

話すと長くなってしまうので、以下のHPにて、商品への想いや、ラインナップや、ギフトのアイディアなどを載せております。

↓Pocky THE GIFT
https://cp.pocky.jp/gift/

いつも企画をする時「今日、誰かの笑顔が1つでも増えれば良い。未来の普通を創りたい。」と思って企画をしてきました。

その気持ちを忘れずに、今後も活動やビジネスに向き合っていきたいと思います。

グリコを退職しました。本日から「意識高い無職」です。~新たなスタートへ~【中編vol,2】

※グリコの掲載内容は、過去にWEBや、講演会などで話した内容のみ記載しております。

おはようございます。

「金澤ゆい」です。

本日は、湾岸エリア、新大橋、古石場、森下、牡丹、亀戸などのエリアで活動してまいりました。

本日は連載企画の続きになります。

ポッキーのマーケティングをして、企画してきた内容の一例紹介です。

お菓子やアイス、日用品や化粧品、普段何気なく使っているものでも、実は多くの方が関わって発売されており、見えない背景ストーリーがたくさんございます。

ちょっとしたものでも、実は裏にストーリーがあるんだと思うと、なかなかに感慨深い気持ちになります。

3.企画してきたもの

ポッキーはシンプルな商品ですが、期間限定品も多いですし、キャンペーンなども多いです。

異動してきたばかりの頃は、期間限定品やキャンペーンなどで、ポッキーブランドの全体像を把握することを行いました。

そしてその後も、数多くの商品を企画いたしました。

多すぎるので、その一部を抜粋して紹介します。

本日は、少しマニアックな商品を紹介させていただきます。

※各商品に付随しているキャンペーンも企画しています。

<企画の一例>
(発売は順不同)

冷やして鳴らそうお菓子のいいね
(現在は終売)
夏場のポッキーを冷やして鳴らして、音を奏でよう!
というチャレンジCPです。
クリプトンさん(初音ミクも展開している音の会社)と
一緒に音階について研究し企画化しました。
結果は、難しすぎたのが反省です。
ミクさんの動画や服も企画しました。

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カラフルシャワー
(現在は終売)
これは企画した中でも、一番好きな商品でした!
裏面コピーは機能性ではなく、
情緒性をメインに置きました。
ポッキーの中でも、今までにない商品でしたね。

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クプルドフリュイ
(現在は終売)
これもだいぶ挑戦的なデザインと中身の商品でした。
バレンタイン限定商品です。
良い意味で遊ばせていただきました。

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from JAPAN
(現在は終売)
インバウンド向け商品です。
この画像ですと2つ合わせると「お盆」になりますが、
左右を逆にすると「富士山」が見えてきます。
こういった細部にもこだわるのが好きでした。

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シェアハピBOX
こちらは「デザインシンキング」の手法を使って企画した商品です。
EC限定品になります。
デザインシンキングについては、そのうちブログでも紹介したいと思っております。

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本日は、少しマニアックな商品を紹介いたしましたが、季節限定品のような期間限定の商品でも、通年で売っている商品に匹敵するぐらいの裏のストーリーがございます。

どんな商品を開発するにしても一番大切なのは、商品の先にいる「お客さま」です。

企画をしていると、目的からずれてしまったり、各部門の目標が異なるのでぶつかったり、紆余曲折することもあるかと思いますが、最終的なゴールはいつも同じです。

いつだって立ち戻るところは「お客さまに喜んでもらいたい」いたってシンプルです。

つい忙しいと目の前のことに追われて、本質的な目的を見失いがちですが、そんな時こそ一呼吸。

ビジネスに限らず、最終的には同じだと思います。

明日からも、頑張ってまいりましょう!

次回は、私の代表的な企画を紹介したいと思います。

グリコを退職しました。「意識高い無職」です。~新たなスタートへ~【中編vol,1】

※グリコの掲載内容は、過去にWEBや、講演会などで話した内容のみ記載しております。

おはようございます。

「金澤ゆい」です。

グリコを退職して、約4ヶ月。
あっという間のような、まだ4ヶ月のような、本当に1年前には想像もしていなかったような環境に現在はいます。

人生、何が起きるかわからないですね。
だからこそ、面白いのですが。

本日はやっと、退職ブログの中編を書きたいと思います。

↓前編は下記になります。

1.ブランディングを学びたい

キャラクター商品を好き勝手つくっていたら、入社2年目に突入。

ここで思うわけです。

「”ブランディング”学べていない気がする・・・」

そこで私は、グリコで最もブランディングを学べて、学べそうな先輩がいるグループを探し始めました。

そしてたどり着いたのが、

「ポッキーブランド」です。

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ポッキーチョコレート

誰もが知る!?

あの赤い箱のスティックチョコです。

どうしたらポッキーチームに行けるか?

社内では公募という方法があります。

考えた結果・・・ 

公募!

ではなく、人事とマーケティング本部長に自己プレゼンしに行くことに決めました!

公募は手続きが大変。
時期も待ってられない。

なので、自らを売り込むことにしたのです。

ここで私の思う、自分を売り込むポイントは、下記です。

・こんな成果を残してきました。

・ポッキーチームに行きたい理由は〇〇です。

・将来的にポッキーブランドを○○に成長させます。

・先行投資と思ってお願いします! ←ここ大事。

そして、話してから数ヶ月後、まさかのタイミングでポッキーチームに異動に!

正直、想定していたより早かったですし、急でした。

ちなみに、人事は1人の意見ではそう簡単に動かないので、この時は運も良かったとしか言いようがありません。

別のタイミングで、アメリカで仕事したいとその時は公募したのですが、行けませんでした・・・

しかし、何事も行動してみるのが大切です!

そして「最年少のポッキーメンバー」に!

2.制約の苦しみ

ポッキーチームにきて思ったことは、

・メンバーが優秀!

・関連部門の方も優秀!

・予算が潤沢!

(他のメンバーが優秀ではないということではなく、ずば抜けて優秀な人が多く集まっていました。その時のメンバーが特に。)

しかし!

・ロングセラーブランドなので制約がたくさんある。

そう、ロングセラーゆえに、ちょっと変えようとすると、ポッキーらしくないという壁が・・・

そもそも「スティックにチョコ」がポッキーだから、永遠に「スティックにチョコ」について考えなくてはならない。

考えてみてください、「スティックにチョコ」で何個アイディア思いつきますか?

・・・

昔1度、「スティック状のものに何かついてれば」ポッキーである、という定義に勝手にして「グミにキャンディ」でポッキー!と提案したら、即効で却下されました。

ブランドを育てるのも担当者、またブランドを壊すのも担当者です。

私は自分の性格上、制約があることが苦手なことは分かっていました。

しかし、そこも学ぶ必要があると思っていました。

そんな中で異動してきて最初に苦戦したのが「抹茶ポッキー」です。

(下記が完成品)

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ポッキー<濃い深み抹茶>

抹茶ってそんな商品に大差ないように思いますよね?

抹茶での差別化は本当に大変でした。

毎日、抹茶ばかり考えて、大好きな抹茶を危うくキライになるところでした。

ここではリニューアルの詳細は省きますが、私が制約を克服できたのは、先輩の一言がキッカケでした。

それは「制約も楽しむくらいの気持ちでやれ」です。

当たり前なんですけどね、私の中では「制約=足枷」みたいになっていました。

そこから気持ちが入れ替わり「制約の多さはブランドの強さでもあります。その中でどうすればうまくできるか。」を考えるようになりました。

その頃、宣伝会議さんにインタビューを受けた記事を載せておきます。

↓「強い想いとビジョンを胸に、ポッキーの未来を切り拓く若きマーケター」宣伝会議R30のホープたち
https://mag.sendenkaigi.com/senden/201806/R30/013294.php

ビジネスであろうと、政治であろうと、ブランディングやコンセプトは非常に重要です。

今は、自分のブランディングやコンセプトに、悩まされている現状ですが・・・

明日は、私が企画した商品のご紹介をできればと思っております。

活動も引き続き、頑張ってまいります!