おはようございます、金澤ゆいです。
緊急事態宣言の最中、お困りごとの相談を受ける機会も多く、ブログの更新に少し間が空いてしまいました。
先日の3月4日は「国際HPV啓発デー」、そして本日3月8日は「国際女性デー」となります。
本日は私たち女性の健康に深くかかわる「HPVワクチン(通称:子宮頸がんワクチン)」についてお伝えしたいと思います。
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子宮頸がんは、未だに日本では年間約3,000人の方が命を落とし、命に別状がなくても子宮を失う可能性が高い、恐ろしいがんです。
この子宮頸がんの原因は95%以上が、ヒトパピローマウイルス(HPV)と言われており、これはワクチンを接種することで感染を予防することができます。
ところが、この予防に高い効果を発揮する「HPVワクチン」が、日本は先進国の中でダントツに接種率が低い状態になっています。
これは一時期、マスコミにより「HPVワクチンには重篤な副反応がある!」と盛んに誤った報道がなされ、日常生活が困難になった女の子の姿などがセンセーショナルにテレビ等で報じられた結果、ワクチンに対する不信感が高まってしまったことが原因です。
こうした事態を受けて、厚労省も「積極的勧奨(積極的にワクチン接種を奨めること)」を一時停止しており、未だに再開を決断しておりません。
しかしながら、現在では多くの研究によってHPVワクチンは安全性の高さが証明されており、一部マスコミが報じたような重篤な副反応との関係は認められませんでした。
HPVワクチンの接種率が9割を超える国では、集団免疫の獲得により50年以内には子宮頸がんは撲滅されるという予測もあります。
世界的にも「安全」と認められた、信頼性の高いワクチンの一つなのです。
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新型コロナウイルスにより、「ウイルス」「ワクチン」の話題が皮肉なことに身近なものになりました。
多くの人がワクチンを接種すれば、集団免疫が獲得され、子宮頸がんで命を落とす人が少なくなります。
年間3,000人という数は、新型コロナウイルスを遥かに超える脅威で、日本の喫緊の課題と言えるのではないでしょうか。
またこのHPVワクチンは、男性も接種することで同じくヒトパピローマウイルスを原因とする、喉頭がんや尖圭コンジローマを予防することができるため、感染拡大防止という観点とも合わせて、決して他人事ではございません。
公費により無料で接種できるのは、小6~高1までの女性のみとなっておりますが、お金を出せば対象外年齢の女性や男性も接種が可能であり、効果があります。
私自身、公費で接種できる時期を逃してしまいましたが、公衆衛生に取り組む政治家の1人として、しかるべきタイミングで接種することを検討しております。
また、厚労省には一刻も早い積極的勧奨の再開を求めていきたいと思います。
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「なんだか難しいな」
「それでも、ワクチンを打つのには不安があるな」
という方は、医療マンガ「コウノドリ」で子宮頸がんをテーマとして扱った部分が、3月11日まで無料公開されておりますので、ぜひご一読くださいませ。
↓1週間限定公開再び!『コウノドリ』が伝える子宮頸がんの怖さとワクチンの必要性
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/80777