おはようございます。
「金澤ゆい」です。
本日は、維新カーの日でした。
豊洲から亀戸まで、江東区を縦断してきました。
まだまだお会いできていない方が多いと思う一方で、活動しているエリアで温かいご声援をいただくことも多くなり、励みになります。
引き続き、頑張ってまいります。
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さて、連載中のブログの続きになります。
前回の記事は、下記になります。
今回は、現状維持バイアスの背景にある心理効果について、お話させていただきます。
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現状維持バイアスの背景には、行動経済学のプロスペクト理論である、損失回避性があります。
損失回避性とは「利益から得られる満足度よりも、損失から得る苦痛の方が大きい」と判断する傾向のことを言います
損失回避性は、マーケティングで応用することが多い心理的傾向です。
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また、保有効果という心理効果もございます。
損失回避性と同様に、プロスペクト理論の心理効果です。
保有効果は、授かり効果とも呼ばれていて「自分が所有しているものに高い価値を感じて、それを手放すことに心理的な抵抗感を覚える」心理効果のことを言います。
保有効果の実験として有名なものが、マグカップの売り値に関する実験です。
<マグカップの売り値の実験>
Aのグループには実験の開始と同時にマグカップを与えます。
Bのグループにはマグカップを与えないまま、そのマグカップの売り値を考えてもらいます。
そうすると、マグカップを所有したAのグループは、マグカップを所有していないBのグループの2倍の売り値をつけたのです。
保有効果は抽象的なものほどより大きく働くことが分かっております。
自分で考えたアイデアが他人のアイデアよりも優れていると感じる、などの心理も保有効果によるものと言われています。
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また、人は慣れ親しんだ選択肢をまた選ぼうとする傾向があり、これを選択支持バイアスと言います。
選択支持バイアスには「自分の選択肢が正しかったと思い込もうとする」確証バイアスや、「何度も同じものに接することで親近感が生まれる」単純接触効果という心理が関係していると考えられます。
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新型コロナウイルスの影響により、働き方などが変化する中で、テレワークに踏み切れない企業も、現状維持バイアスにかかっているかもしれません。
次回は、日本の文化と現状維持バイアスの関係性についてです。
では、また。