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「変化」と「人間」 〜自分で考えたアイデアが、他人のアイデアよりも優れていると感じたことはないか〜(3/5)

おはようございます。

「金澤ゆい」です。

本日は、維新カーの日でした。

豊洲から亀戸まで、江東区を縦断してきました。

まだまだお会いできていない方が多いと思う一方で、活動しているエリアで温かいご声援をいただくことも多くなり、励みになります。

引き続き、頑張ってまいります。

さて、連載中のブログの続きになります。

前回の記事は、下記になります。

今回は、現状維持バイアスの背景にある心理効果について、お話させていただきます。

現状維持バイアスの背景には、行動経済学のプロスペクト理論である、損失回避性があります。

損失回避性とは「利益から得られる満足度よりも、損失から得る苦痛の方が大きい」と判断する傾向のことを言います

損失回避性は、マーケティングで応用することが多い心理的傾向です。

また、保有効果という心理効果もございます。

損失回避性と同様に、プロスペクト理論の心理効果です。

保有効果は、授かり効果とも呼ばれていて「自分が所有しているものに高い価値を感じて、それを手放すことに心理的な抵抗感を覚える」心理効果のことを言います。

保有効果の実験として有名なものが、マグカップの売り値に関する実験です。

<マグカップの売り値の実験>

Aのグループには実験の開始と同時にマグカップを与えます。

Bのグループにはマグカップを与えないまま、そのマグカップの売り値を考えてもらいます。

そうすると、マグカップを所有したAのグループは、マグカップを所有していないBのグループの2倍の売り値をつけたのです。

保有効果は抽象的なものほどより大きく働くことが分かっております。

自分で考えたアイデアが他人のアイデアよりも優れていると感じる、などの心理も保有効果によるものと言われています。

また、人は慣れ親しんだ選択肢をまた選ぼうとする傾向があり、これを選択支持バイアスと言います。

選択支持バイアスには「自分の選択肢が正しかったと思い込もうとする」確証バイアスや、「何度も同じものに接することで親近感が生まれる」単純接触効果という心理が関係していると考えられます。

新型コロナウイルスの影響により、働き方などが変化する中で、テレワークに踏み切れない企業も、現状維持バイアスにかかっているかもしれません。

次回は、日本の文化と現状維持バイアスの関係性についてです。

では、また。

「変化」と「人間」 〜なぜ合理的に判断できず、間違った選択をするのか〜(2/5)

おはようございます。

「金澤ゆい」です。

本日は、門前仲町、亀戸にて活動してまいりました。

朝晩は非常に寒くなってまいりました。

マフラーとコートとホッカイロの季節ですね。

さて、前回の記事は、下記になります。

今回は、なぜ「現状維持バイアス」があるのか、お話していきたいと思います。

遥か昔、人間がまだ狩りをして生活していた時代、住んでいる土地を離れて未開の地に行くことは大きなリスクを伴いました。

そこにはどんな危険が潜んでいるかわからず、命の危険すらあるからです。

ですから、できる限り現状維持を望み、変化を恐れました。

人間はそうして何千万年も暮らしてきました。

私たちの遺伝子には、その時の記憶がまだ残っています。

生存するために、変化を恐れ、過敏に反応するようにインプットされています。

それが、私たちにとって最善の生存戦略だったからです。

つまり「現状維持バイアス」というのは、人間の遺伝子レベルに刻まれているプログラムと言っても過言ではありません。

私たちは無意識うちに、現状維持バイアスの影響を受けています。

変化を避け、現状を維持している方が安全だと考えるプログラムがインプットされています。

無意識的に現状を維持しようとするのです。 

このプログラムがあることで、私たちは現状を合理的に認識することができず、間違った意思決定をしてしまうことがあります。

明らかに現状が悪く変化が必要な時、明らかにやれば良くなると分かっている時にも、変化を避け現状を維持しようとしてしまうことがあります。

こうして、私たちは時に「現状維持バイアス」によって損な選択をしてしまうことがあります。

そうならないためには、私たちは誰もが現状維持バイアスというプログラムがインプットされていて、無意識的に発動しているということを認識しておくことが必要です。

変化より現状維持を過度に評価しやすい性質を持っているということです。

感情的な部分で判断せず、論理的にメリットとデメリットを検証してみることが必要だということを認識しておくことが大切です。

人生では、リスクをとって挑戦しなければいけないタイミングに必ず出会います。

しかし一方で、自分は現状に甘んじていたとしても、気づかない間に環境は変化していることがあります。

例え話として有名なものとして「茹でガエルの法則」があります。

<茹でガエルの法則>

「カエルをいきなり熱湯に入れるとすぐに逃げ出すが、水からゆっくり温度を上げると逃げ出すタイミングを失ったカエルはいつの間にか茹で上がってしまう」

実際には、カエルは高温になるほど激しく逃げ出そうとするので、この話自体に科学的根拠はありません。

しかし、人間ですと、そのような事態に陥っている場合もあるかもしれません。

例えば、客観的に見れば明らかにブラック企業なのに、本人は気づかずに、じわじわ消耗していく会社員の姿を、SNSやニュースなどで目にしたことはありませんか。

それがまさに現状維持バイアスにとらわれた状態です。

他人のことは客観的に見れても、自分のこととなると、客観的に合理的に見るのが、非常に難しい生き物なのです。

次回は、現状維持バイアスの背景にある、心理効果についてお話したいと思います。

では、また。

季節の変わり目、体調管理にはお気をつけください。

おはようございます。

「金澤ゆい」でございます。

昨日はブログもSNSも更新できておりませんでした。

実は、昨日の朝起きたらとても体が重く、熱がありまして、動けない状況でした。

そこで、昨日今日と活動をお休みしておりました。

季節の変わり目には体調を崩しがちなのですが、この重要な時期にもか。という思いです。

ここ最近は、暑い日に加えて不安定な天候が続いていたので、一緒に活動をしてくれているメンバーに、

「体調には気を付けてください!」

「無理をしないでください。」

と声をかけていた本人が、体調を崩してしまっては話になりません。

皆さまのご期待に応えるためにも、休む時にはしっかりと休み、体調管理には万全を期してまいります。

ちなみにコロナウイルスではなく、いつもの季節の変わり目の体調不良でした。

少し休んだことで熱も下がったので、また全力で活動を続けてまいります。

私がいない中、事務作業を行ってくださったり、活動を継続してくださったメンバーの皆さんには感謝しかありません。

ありがとうございました。

これからも頑張ってまいりましょう。

引き続き、よろしくお願いいたします。