「変化」と「人間」 〜なぜ合理的に判断できず、間違った選択をするのか〜(2/5)
おはようございます。
「金澤ゆい」です。
本日は、門前仲町、亀戸にて活動してまいりました。
朝晩は非常に寒くなってまいりました。
マフラーとコートとホッカイロの季節ですね。
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さて、前回の記事は、下記になります。
今回は、なぜ「現状維持バイアス」があるのか、お話していきたいと思います。
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遥か昔、人間がまだ狩りをして生活していた時代、住んでいる土地を離れて未開の地に行くことは大きなリスクを伴いました。
そこにはどんな危険が潜んでいるかわからず、命の危険すらあるからです。
ですから、できる限り現状維持を望み、変化を恐れました。
人間はそうして何千万年も暮らしてきました。
私たちの遺伝子には、その時の記憶がまだ残っています。
生存するために、変化を恐れ、過敏に反応するようにインプットされています。
それが、私たちにとって最善の生存戦略だったからです。
つまり「現状維持バイアス」というのは、人間の遺伝子レベルに刻まれているプログラムと言っても過言ではありません。
私たちは無意識うちに、現状維持バイアスの影響を受けています。
変化を避け、現状を維持している方が安全だと考えるプログラムがインプットされています。
無意識的に現状を維持しようとするのです。
このプログラムがあることで、私たちは現状を合理的に認識することができず、間違った意思決定をしてしまうことがあります。
明らかに現状が悪く変化が必要な時、明らかにやれば良くなると分かっている時にも、変化を避け現状を維持しようとしてしまうことがあります。
こうして、私たちは時に「現状維持バイアス」によって損な選択をしてしまうことがあります。
そうならないためには、私たちは誰もが現状維持バイアスというプログラムがインプットされていて、無意識的に発動しているということを認識しておくことが必要です。
変化より現状維持を過度に評価しやすい性質を持っているということです。
感情的な部分で判断せず、論理的にメリットとデメリットを検証してみることが必要だということを認識しておくことが大切です。
人生では、リスクをとって挑戦しなければいけないタイミングに必ず出会います。
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しかし一方で、自分は現状に甘んじていたとしても、気づかない間に環境は変化していることがあります。
例え話として有名なものとして「茹でガエルの法則」があります。
<茹でガエルの法則>
「カエルをいきなり熱湯に入れるとすぐに逃げ出すが、水からゆっくり温度を上げると逃げ出すタイミングを失ったカエルはいつの間にか茹で上がってしまう」
実際には、カエルは高温になるほど激しく逃げ出そうとするので、この話自体に科学的根拠はありません。
しかし、人間ですと、そのような事態に陥っている場合もあるかもしれません。
例えば、客観的に見れば明らかにブラック企業なのに、本人は気づかずに、じわじわ消耗していく会社員の姿を、SNSやニュースなどで目にしたことはありませんか。
それがまさに現状維持バイアスにとらわれた状態です。
他人のことは客観的に見れても、自分のこととなると、客観的に合理的に見るのが、非常に難しい生き物なのです。
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次回は、現状維持バイアスの背景にある、心理効果についてお話したいと思います。
では、また。