リケジョという言葉がない世界へ。〜理系出身である私が思う、生きにくさと、未来への期待〜
おはようございます。
「金澤ゆい」でございます。
本日は、豊洲、門前仲町エリアで活動してまいりました。
江東区議会議員の三次ゆりかさんも、応援に駆け付けてくださいました。
まだまだ少ない女性議員の先輩の三次さんと共に、女性の活躍社会を推進してまいります。
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昨日、”リケジョ”の活躍がニュースで報じられました。
今年のノーベル化学賞にゲノム(全遺伝情報)編集技術を開発した独マックス・プランク感染生物学研究所のエマニュエル・シャルパンティエ所長(51)=フランス出身=と米カリフォルニア大バークリー校のジェニファー・ダウドナ教授(56)の女性2人が輝きました。
(ゲノムという言葉を聞くとワクワクしますね!)
過去にも女性の受賞者はおりましたが、女性二人に共同授与されたのは初めてです。
私も理工学部出身で、生物化学の研究に取り組んでおりました。
世界で活躍している、理系女子コンビの受賞に非常に感激いたしました。
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ノーベル賞を自然科学分野での受賞された女性はたったの3.5%です。
また、日本の研究者の女性割合は16.2%しかございません。
政治の分野だけではなく、科学分野でも女性の進出が遅れております。
特に日本の場合、「女性は家事子育て」というジェンダー論が根強く残り、女性が、STEMと言われる理系分野などを義務教育の段階から避ける傾向があります。
※STEM:Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の頭文字
また、ブラック研究室に代表される、長時間労働の過酷な環境も女性の進出を防げている一因です。
労働環境とともに、今の日本は優秀な研究者が正当な評価が得られない現状もございます。
将来の日本の発展のためにも、優秀な研究者の評価、若手研究者の地位向上は必須です。
さらに、他国と大きな差をつけられている研究開発資金への集中投資も必要です。
特に、バイオテクノロジーの医療分野での活用や、介護ロボット、AI・IoT・5Gなどの先端技術の応用を進め、人口減社会に対応するテクノロジーの社会実装を行いたいと思っております。
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この報道をきっかけに、多くの女性、学生も科学に興味関心を持ってくれたら嬉しいです。
そのためにも社会の「理系=男性」、理系出身と言うと良い意味だけではなく、驚きの「女性なのに理系なの?」という反応をされるバイアスを緩和していく必要があります。
社会が望む女性像や男性像に私達は窮屈な思いをしてきました。
そもそも”リケジョ”という言葉自体が、そのバイアスを象徴していると言っても過言ではございません。
なぜ女性に理系が少ないか、その一要因としては、幼児期のおもちゃが由来していると思います。
幼児期に男の子が遊ぶのはブロックや車などで、女の子はおままごとが多いです。
その結果、男の子は幼児期の経験から、力学など理系の分野に興味を持つ土台がありますが、女の子にはないのです。
また、女性で理系をビジネスにしている方が少なく、身近にロールモデルがいないのでイメージが湧きにくいこともあります。
教育や社会のバイアスの見直しとともに、女性がもっと科学に興味を持ってくれる環境をつくっていきたいです。