金澤ゆい公式サイト

グリコを退職しました。本日から「意識高い無職」です。~新たなスタートへ~【中編vol,2】

※グリコの掲載内容は、過去にWEBや、講演会などで話した内容のみ記載しております。

おはようございます。

「金澤ゆい」です。

本日は、湾岸エリア、新大橋、古石場、森下、牡丹、亀戸などのエリアで活動してまいりました。

本日は連載企画の続きになります。

ポッキーのマーケティングをして、企画してきた内容の一例紹介です。

お菓子やアイス、日用品や化粧品、普段何気なく使っているものでも、実は多くの方が関わって発売されており、見えない背景ストーリーがたくさんございます。

ちょっとしたものでも、実は裏にストーリーがあるんだと思うと、なかなかに感慨深い気持ちになります。

3.企画してきたもの

ポッキーはシンプルな商品ですが、期間限定品も多いですし、キャンペーンなども多いです。

異動してきたばかりの頃は、期間限定品やキャンペーンなどで、ポッキーブランドの全体像を把握することを行いました。

そしてその後も、数多くの商品を企画いたしました。

多すぎるので、その一部を抜粋して紹介します。

本日は、少しマニアックな商品を紹介させていただきます。

※各商品に付随しているキャンペーンも企画しています。

<企画の一例>
(発売は順不同)

冷やして鳴らそうお菓子のいいね
(現在は終売)
夏場のポッキーを冷やして鳴らして、音を奏でよう!
というチャレンジCPです。
クリプトンさん(初音ミクも展開している音の会社)と
一緒に音階について研究し企画化しました。
結果は、難しすぎたのが反省です。
ミクさんの動画や服も企画しました。

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カラフルシャワー
(現在は終売)
これは企画した中でも、一番好きな商品でした!
裏面コピーは機能性ではなく、
情緒性をメインに置きました。
ポッキーの中でも、今までにない商品でしたね。

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クプルドフリュイ
(現在は終売)
これもだいぶ挑戦的なデザインと中身の商品でした。
バレンタイン限定商品です。
良い意味で遊ばせていただきました。

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from JAPAN
(現在は終売)
インバウンド向け商品です。
この画像ですと2つ合わせると「お盆」になりますが、
左右を逆にすると「富士山」が見えてきます。
こういった細部にもこだわるのが好きでした。

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シェアハピBOX
こちらは「デザインシンキング」の手法を使って企画した商品です。
EC限定品になります。
デザインシンキングについては、そのうちブログでも紹介したいと思っております。

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本日は、少しマニアックな商品を紹介いたしましたが、季節限定品のような期間限定の商品でも、通年で売っている商品に匹敵するぐらいの裏のストーリーがございます。

どんな商品を開発するにしても一番大切なのは、商品の先にいる「お客さま」です。

企画をしていると、目的からずれてしまったり、各部門の目標が異なるのでぶつかったり、紆余曲折することもあるかと思いますが、最終的なゴールはいつも同じです。

いつだって立ち戻るところは「お客さまに喜んでもらいたい」いたってシンプルです。

つい忙しいと目の前のことに追われて、本質的な目的を見失いがちですが、そんな時こそ一呼吸。

ビジネスに限らず、最終的には同じだと思います。

明日からも、頑張ってまいりましょう!

次回は、私の代表的な企画を紹介したいと思います。

アートから考える「表現の自由」と「矛盾」と「カオス」と

バンクシーの新作「ゲームチェンジャー」
本人のウェブサイト(banksy.co.uk)より (c)Banksy 

「この絵を見て、何を思いましたか?」

おはようございます。

「金澤ゆい」です。

5月6日 、英国の覆面アーティスト、バンクシー(Banksy)は、新型コロナウイルス感染者らの治療にあたる医療従事者に対する、感謝の思いを込めた作品を発表した。

バンクシーがインスタグラムでも公開したこの作品には、男の子がマントを着けた看護師の人形で遊んでいる様子が描かれている。 

市場の状況やルールを急激に変えてしまう、企業や人を意味する「ゲームチェンジャー」と題された作品で色が使われているのは、看護師の制服に描かれた赤い十字のマークのみ。

男の子の横に置かれた籠の中には、スーパーヒーローの人形が入っている。

病院職員らに向けて「皆さんがしてくれているすべてのことに感謝します。黒と白だけであっても、そちらが少し明るくなりますように。」とメッセージも添えられていた。

作品は秋まで院内に飾られた後、国民保健サービス(NHS)関係の慈善事業を支援するためのオークションに出される予定である。 

この作品を目にした方も多いかと思う。

そして、思ったことは多種多様であると思う。

「日々頑張ってくれている医療関係者への応援メッセージ、素敵。」 

「モノのように乱暴に扱われて、用が済んだら捨てられる。カゴには腕などが変になったヒーロー。」 

「いや、これは良い作品だ。」

「やっぱりダメだ。」

作品には唯一無二の答えなどなく、矛盾やカオスが存在する。

その作品を見る場所が、美術館か、病院か、環境によっても受ける印象は変化していく。

そこには政治的な意見も出てきたりもする。

これは倫理観に欠けるからダメだ、などと批判だけし、ましてや表現の自由を奪うなどというのは、主観的な価値観の押し付けでしかない。 

矛盾に満ちた個と個が攻撃し合うのではなく、むしろそこには濃密なコミュニケーションの可能性が秘められている。

そもそも人間自体が、善も悪も持ち合わせた矛盾した存在であり、個々の正義も異なる。

そして、その集合体が構成している社会も、同様に矛盾とカオスが存在しているのは至極当然であると言える。

しかし、アートや漫画・アニメ・ゲームといった創作活動の分野への、表現の自由が脅かされようとすることは度々起こる。 

時代とともに、複合的な価値観を持った若者や子どもたちの表現が変化していくことを、受け入れていかなくてはいけない。 

人間は自分の理解が及ばない範疇のことに対して、不安や恐怖を感じ、攻撃的になりがちである。 

忘れてはいけないのが、社会の多数派の見解とは異なる考えを持つ人たちは、多数派の同調圧力にさらされ、生きにくさを抱えているということだ。

表現の自由は、誰もが「その人らしく」生きていくことの肯定でもあると考える。

1人ひとりが、自分で考え選択し、自分の人生を決めるという自由にも繋がる。

プライバシーの権利とのバランスもあるが、このコミュニケーションを楽しんだ先に、視野が広がり、新たな発見と社会の発展もあるのではないか。

私も企業で働いていると、ここ数年は少し表現に対して過剰に反応する傾向があるように感じています。

私はアートも漫画もアニメもゲームも大好きです。
もちろん好まない作品もありますよ。

けれど、私の好きな作品は誰かの好まない作品であり、誰かの好きな作品は私の好まない作品でもあるかと。

違うからこそ、面白い。

そんな解釈の異なる余白の無くなった作品は、面白くないのではないでしょうか。

この話は、LGBTQにも繋がっていく話でもあるのですが・・・

それを話すと長くなるので、今日はこの辺で。

(コミケのようなイベントも残していきたいですしね!)